msn三太郎の釣り日記

本命釣れないリハ療法士3人組の北海道釣り日記

喫煙と血圧の関係

私の本業である体のことについて少しアウトプットさせてください。

 

喫煙による血圧上昇について

喫煙と運動パフォーマンスとの関連を扱った研究はほとんどなく、これは競技選手や活動的な人の多くが喫煙によりパフォーマンスの低下や疾患の危険に対して避ける傾向があるためである。
喫煙者は、肺機能障害を起こしたりら慢性気管支炎や肺気腫を含む慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクが高くなる。運動耐性と心肺機能の減衰が10代においてみられ、このことにより、相対的に喫煙期間が短い若い喫煙者においても有害な影響が生じると考えられている。

 

喫煙による有害な影響は、
•ニコチンにより気管支の収縮や煙刺激による気管支および細気管支での分泌液の増加や腫脹の出現

•ニコチンにより、余分な体液や外からの微粒子を除去するために働く繊毛の麻痺による呼吸困難感が挙げられる。

 

したがって、軽度の喫煙者であっても運動中に息苦しさやパフォーマンス低下が感じられるとこがある。また、タバコの煙に含まれる一酸化炭素は血行動態の運動に対する応答の低下やカテコールアミンの分泌増加に関与している。
加えて、一酸化炭素は酸素に比べヘモグロビンと結合しやすいため、活動している筋に送られる酸素量の低下を引き起こしてしまう。これにより、活動している筋に必要な酸素と結合した血液を送るために心臓血管系の応答が高められなければならず、前述したカテコールアミン(交感神経作用:血圧上昇、心拍数上昇)分泌増加により心拍数と血圧が上昇してしまう。

 

まとめると、タバコ単体にはアルコールのような筋肉を、分解する作用はないが、煙や一酸化炭素により活動している筋に対して酸素を十分に送られず代償として血圧や心拍数の増加を引き起こしてしまう。

引用文献:nsca決定版ストレングストレーニング&コンディショニング第4版
南山堂 医学大辞典